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豚インフルエンザ情報





高病原性(強毒型)鳥インフルエンザHPAI(High Pathogenic Avian Influenza)は豚(ぶた)から人へ感染する可能性が大きいと警告されています。
すでに合併結合変異ウィルス(リアソータント・ウィルスreassortant viruses)がブタより検出された報告があります。
伝染性の強いA型インフルエンザinfluenza A virusにはH1タイプからH15まで15のサブタイプがありますが(解説1参照), 全てのタイプが鳥インフルエンザウィルスとして存在します。
米国の疾病管理予防センター(CDC )は人間に大流行(パンデミックpandemics)の恐れがあるインフルエンザウィルスとして、                      
  1. 高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)タイプ
  2. 高病原性鳥インフルエンザA(H9N2)タイプ(注1)
  3. ブタ・インフルエンザ(スワイン・インフルエンザSwine flu)(豚が高熱と咳に見舞われる)
を挙げています。
鳥インフルエンザは豚を介して変異し、人間に感染するという学説が根強いからです。
1918年に新種ウィルスA(H1N1)によってスペイン風邪(Spanish flu)が大流行したのは、豚インフルエンザA(H1N1)タイプが流行した後だったそうです。
後の研究によって、このときの新種ウィルスの型が、1800年代前半に豚から検出され、保存されているウィルスと酷似していることが判明しました。
>豚インフルエンザA(H1N1)タイプはその後も度々検出されています(注2)
昨年より大流行して死者が出ている、ベトナムの鳥インフルエンザA(H5N1)のケースでは(注3)、ハノイ近郷の養豚場で、豚インフルエンザA(H1N1)が流行しているといわれ、これらブタからは高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)も検出されたそうです。
1998年には米国のノースカロライナ州の養豚場でインフルエンザに感染した豚と牧夫からA(H3N2)ウィルス(注4)が検出され、カナダを含む北米に拡がりました。
豚インフルエンザ(スワイン・インフルエンザ)は色々な型、種類の報告がありますが、それまではA(H1N1)ウィルスが主体で、人間への感染が見られませんでした。
CDCはこの豚インフルエンザから新株ウィルスの出現によるヒト・インフルエンザの大流行(パンデミックpandemics)が始まる可能性を警戒していました。
  実際に今年、2004年のインフルエンザ・シーズンでは、新しい株のA(H3N2)ウィルス(A/Fujian/411/2002-like viruses約80%、A/Panama/2007/99-like.約20%)が米国やヨーロッパ北部を中心に大流行しています。
A(H3N2)の新株がパンデミックと呼べる規模になるかどうかは、現在のところ不明ですが、アジアでは鳥インフルエンザA(H5N1)と豚インフルエンザA(H1N1)がブタの体内で合流変異して、新たなウィルスを合成(リアソータント・ウィルスreassortant viruses※次回解説)し、パンデミックとなる可能性も否定できません。
ハーバード大学分子細胞研究所Department of Molecular and Cellular Biologyでは、かねて(2002年)より、鳥やブタが感染するタイプのウィルスと、これまで人間が感染しているインフルエンザウィルスの類似性を指摘しています。


注1)
1999年に香港で死者が出た高病原性鳥インフルエンザはCDCなどの調べではA(H9N2)タイプ.でした。このタイプの人間への感染は始めてのケースでしたので、CDCなど関係者は大流行(パンデミックpandemics)の警戒を強めています。2003年12月には同じ香港でA(H9N2).が再度検出されました。


注2)
1976年に米国ニュージャージー州で豚インフルエンザの流行があり、近隣のディックス基地Fort Dix, New Jersey において、多数の兵士より豚インフルエンザ(スワイン・インフルエンザSwine flu)A(H1N1) が検出されました。大流行(パンデミックpandemics)の再来が予想されましたが、このときは4000万人以上の米国人がワクチンを接種して、押さえ込みに成功しました(CDC)。


注3)
2003年10月に、高病原性鳥インフルエンザが流行するベトナム南部のいくつかの県で、 14人の重度呼吸器疾患患者(サーズとは表現していない)が発生し、うち11人が死亡するケースがありました。情報が少ないためにすべてのケースの病原(pathogen)が同じかどうかは、定かではありませんが、3人の死者より高病原性鳥インフルエンザウィルスA(H5N1)が検出されました(WHO)。このケースではサーズと、鳥や豚インフルエンザとのリアソータントreassortantの可能性も疑われています。


注4)
A(H3N2)ウィルスは1968年から1969年にかけて、新種ウィルスとして香港から世界に広がって、5万人近くが死去した香港風邪 (Hong-Kong flu)と同じ型のウィルスです。


解説1)インフルエンザウィルスの特徴と型式表現記号の意味
インフルエンザヴィールスは球形のヴィールスですが、表面に無数のスパイク突起があり、このスパイクが人体などの細胞に食い込んで結合したときに感染症状が現れます。
スパイクには赤血球凝集素ヘマグルチニン(Hemagglutinin HAタンパク質)とノイラミニダーゼ 酵素(Neuraminidase NAタンパク質)という糖蛋白質が入っています。
タミフル(HP参照)など新薬はこのスパイク中の酵素を阻害して人体の細胞にウィルスが侵入するのを阻害します。
したがって、理論的には鳥インフルエンザにも有効です。
インフルエンザ (influenza、flu) はレトロウィルスRetro virus、パラミクソウィルスParamyxo virus、ピコルナウィルスPicorna virus、オルソミクソウイルス(オルソミキソウィルス)Orthomyxo virusなどのウィルスが代表的な種類ですが、トリ・インフルエンザの病原体は、Orthomyxoviridae familyに分類されるOrthomyxo virus(オルソミクソウィルス)であり、一本鎖RNAを遺伝子として持つウイルスです。
インフルエンザはウィルスの遺伝子によってA. B. Cの三つの型に分けられていますが、トリ・インフルエンザの属するA型は亜種となる変種が数百種類も多様に造られて流行する型です。人間も含めて重篤な症状を示す広域な流行性の新型は 主としてA型によって引き起こされます。 トリ・インフルエンザの型は、これまでにHAタンパク質タイプが15種類、NAタンパク質タイプが9種類分離されています。
*(記事は当サイトのインフルエンザ関連記事と重複する部分があります)
*インフルエンザの型はヘマグルチニン(Hemagglutinin)とノイラミニダーゼ 酵素(Neuraminidase)の二つの糖蛋白質の記号によって、血清亜種を表現しますが、下記はその例です。
  • 2003年秋から2004年にかけてアジア(ヴェトナム、香港、中国、韓国、日本)で流行しているトリ・インフルエンザの流行型はA(H5N1)
  • 2003年4月にオランダの在郷軍人が感染死亡した鳥インフルエンザはA(H7N7)
  • 1902年に北イタリアのブレシアBreciaで発見された鳥インフルエンザはA(H7N1)
  • 1918-19年に、世界中で2000万人以上、米国だけで500,000人が死去したスペイン風邪 Spanish fluはA(H1N1)、
  • 1957-58年に世界で10万人近くが死去したアジア風邪 Asian fluはA(H2N2)、
  • 1968-69に香港から世界に広がって5万人近くが死去した香港風邪 Hong-Kong fluは A(H3N2)



解説2)鳥インフルエンザウィルスへの対策
  • 鳥インフルエンザの対人感染を防ぐ、最善策は鳥インフルエンザの性質を理解することです。ワクチンや新薬が有効な場合もありますから、早期発見に努めてください。
  • 野鳥を含めて、生きた鳥類との接触を避けることが最良です。免疫力が低下していると思われる時は、特に動物類の飼育されている場所を避けるべきです。
  • 豚から感染の恐れがありますから、唾液、体液などには触れないよう注意が必要です。
  • ウィルスの潜伏期間は約10数時間後から7日間位です。
  • 鳥類の糞には触れないことです。糞中のウィルスは、気温が低い場合は数日間生存するといわれます。
  • インフルエンザウィルス類は熱に弱い性質がありますから、これらの肉類はよく火を通し、摂食することも対策となります。
  • 卵にウィルスが存在するかどうかは調査途上で報告はありません。
  • サーズとの関連は、昨年秋のヴェトナムに疑い実例があります(注3)。
  • 鳥獣との接触を避けることが出来ない業務従事者が感染した場合は、鳥インフルエンザを早期発見すれば、インフルエンザ新薬が有効といわれます(HP参照)
ブタはヒト、トリのA型インフルエンザウイルスに容易に感染する。発症ブタは元気消失、食欲不振、発熱などの一般症状と鼻汁、発作性の咳、呼吸促拍などの呼吸器症状を示す。病理所見として呼吸器粘膜上皮のカタル性炎症、咽頭粘膜の充血、気管支や気管内の粘液貯留、無気肺、間質性肺炎、肺気腫などが認められる。ウイルスの分離は鼻汁拭い液、気管や肺病変部を発育鶏卵の羊膜腔内あるいは尿膜腔内接種して行う。特異的な治療法はないため、対症療法を行う。一般に、予後は良好であり、死亡率は1%以下であるが、肺炎に進行すると予後は悪く、幼若ブタでは致死的となる。 日本においてブタの間で流行しているA型インフルエンザウイルスの主要な亜型は、H1N1とH3N2の2亜型であり、この2亜型に対する不活化ワクチンが開発されている。異なる亜型の豚インフルエンザウイルス株が同時に同一細胞に感染した場合には、遺伝子再集合によって新型インフルエンザウイルスが出現する可能性がある(抗原不連続変異)。 2009年豚インフルエンザの集団発生 2009年4月24日、メキシコにおいて、人が豚インフルエンザウイルスA型(H1N1型)に感染する事例が相次ぎ、2009年4月25日夜にかけて1300人以上が感染し、80人以上が死亡する事態となっている。同時に、アメリカでも感染例が報告された。ニュージーランドでもメキシコから帰国した25人が感染の疑いがあるとし、[1] 拡大の兆しを見せている。 豚インフルエンザの流行状況 ■:感染者在住 ■:感染の疑い者在住2009年4月27日現在の警戒レベルは、「人から人への感染が全くないか極めて限定的な段階」とされる「3」であるが、豚との接触が無く感染する事例が相次いで確認されており、世界保健機関(WHO)が、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」との声明を出す事態となっている。 日本の対応 [編集] 4月26日、麻生太郎首相が検疫体制の強化や在外邦人への情報提供などの体制を指示。厚生労働省や自治体に電話相談窓口が開設された。